放射線科
概要・方針
2000年4月より放射線科常勤医師による診療科としての放射線科が開設されています。
最新鋭の放射線治療装置、画像診断装置を用いて、疾患の早期発見、低侵襲の治療を地域の皆様に提供すべく、院内臨床各科だけではなく近隣の病院、診療所とも連携をはかっています。
最新鋭の放射線治療装置、画像診断装置を用いて、疾患の早期発見、低侵襲の治療を地域の皆様に提供すべく、院内臨床各科だけではなく近隣の病院、診療所とも連携をはかっています。
診療内容と特色
放射線治療
知多半島医療圏において放射線治療を行うことが可能な医療施設は、半田病院が唯一です。
当院では1台の医療用直線加速器(リニアック)を用いて、年間約250人の患者さんの放射線治療を行っています。高齢化社会に移行しつつある現代において、放射線治療は低侵襲であること、機能温存が図れること、化学療法との併用により治癒率が向上したことなどの理由により、癌治療のなかで重要性を増しており近年需要が増加しています。通院でも癌の治療が可能であることは放射線治療の大きな特徴です。
当院では1台の医療用直線加速器(リニアック)を用いて、年間約250人の患者さんの放射線治療を行っています。高齢化社会に移行しつつある現代において、放射線治療は低侵襲であること、機能温存が図れること、化学療法との併用により治癒率が向上したことなどの理由により、癌治療のなかで重要性を増しており近年需要が増加しています。通院でも癌の治療が可能であることは放射線治療の大きな特徴です。
高精度放射線治療
当院放射線科では2000年11月にドイツ製の定位放射線照射システムを導入し、高精度放射線治療に取り組んでいます。
頭蓋内腫瘍や血管病変、上咽頭、副鼻腔腫瘍などに対しては、マイクロマルチリーフコリメータと呼ばれる可変絞り装置を用いて、病変の形に一致した形状の放射線ビームを作り、病変のみを狙い撃ちにする治療を行っています。
胸部の病変に対しても高精度放射線治療を応用しています。頭部に比べ体幹部は固定が難しく、位置精度を保つことが困難な部位です。当院では体表面に貼付した赤外線マーカーをモニターして体の位置を合わせる位置確認システムと、放射線治療寝台に寝たままX線で位置確認できるOBIシステムを併用して位置精度を高め、早期肺癌の狙い撃ち照射を行っています。
2010年3月までに、頭部に対しては延べ365人、肺に対しては延べ59人の患者さんがこの治療を受けておられます。
半田病院では、高精度放射線治療に取り組んでいます。従来の放射線治療に比べ、治療機の照準の精度を格段に高めることにより、健常部にあたる放射線の量を減らし、病変部には大量の放射線照射が可能となりました。
頭頚部病変のみならず、全身的理由で手術のできない早期肺がんに対する、新たな治療法のひとつとして期待されています。
頭蓋内腫瘍や血管病変、上咽頭、副鼻腔腫瘍などに対しては、マイクロマルチリーフコリメータと呼ばれる可変絞り装置を用いて、病変の形に一致した形状の放射線ビームを作り、病変のみを狙い撃ちにする治療を行っています。
胸部の病変に対しても高精度放射線治療を応用しています。頭部に比べ体幹部は固定が難しく、位置精度を保つことが困難な部位です。当院では体表面に貼付した赤外線マーカーをモニターして体の位置を合わせる位置確認システムと、放射線治療寝台に寝たままX線で位置確認できるOBIシステムを併用して位置精度を高め、早期肺癌の狙い撃ち照射を行っています。
2010年3月までに、頭部に対しては延べ365人、肺に対しては延べ59人の患者さんがこの治療を受けておられます。
半田病院では、高精度放射線治療に取り組んでいます。従来の放射線治療に比べ、治療機の照準の精度を格段に高めることにより、健常部にあたる放射線の量を減らし、病変部には大量の放射線照射が可能となりました。
頭頚部病変のみならず、全身的理由で手術のできない早期肺がんに対する、新たな治療法のひとつとして期待されています。
Case1 : 脳動静脈奇形治療の経過例
Case2 : 肺がん治療の経過例
画像診断:マルチスライスヘリカルCT装置2台
画像診断:1.5テスラMRI装置1台、3.0テスラMRI装置1台
画像診断:3検出器タイプガンマカメラ装置2台
Philips社製:他検出器型ガンマカメラ
アイソトープ検査
核医学検査は、低侵襲的に目的部位の機能画像を得る検査です。当院では、脳血流の状態、心筋生存能の判定、ガンの骨転移など主に描出しています。急性期診断から慢性期のフォローまで幅広い診断領域の検査を行っています。当検査室は、多検出器型ガンマカメラが二台稼動しています。
核医学検査は、低侵襲的に目的部位の機能画像を得る検査です。当院では、脳血流の状態、心筋生存能の判定、ガンの骨転移など主に描出しています。急性期診断から慢性期のフォローまで幅広い診断領域の検査を行っています。当検査室は、多検出器型ガンマカメラが二台稼動しています。
骨シンチ画像
動画像にて3次元表示が可能
CTでの梗塞域以上の血流低下部位を描出
放射線科では上記の機器を主に使用して、臨床各科に診断画像を供給しています。単純X線写真やX線透視画像もデジタル化され、オンラインネットワークが構築されており、ほとんどの画像を読影室においてモニター診断することが可能です。
IVR(インターベンションラジオロジー)
CTガイド下肺生検、抗がん剤動注療法、血管塞栓術等といった低侵襲診断、治療を行っています。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門医・認定医・指導医 | 医師資格取得年 |
顧問 | 池田 充 |
|
昭和57年 |
統括部長 | 肥田野 暁 |
|
平成10年 |
診療実績
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | ||
新規放射線治療件数 | 184 | 190 | 230 | |
原発巣別内訳 | 脳・脊髄 | 4 | 6 | 4 |
頭頚部 | 6 | 10 | 9 | |
食道癌 | 8 | 8 | 10 | |
肺癌・縦隔 | 55 | 48 | 73 | |
乳癌 | 63 | 55 | 65 | |
肝臓・胆嚢・膵臓 | 4 | 4 | 3 | |
胃・大腸・直腸 | 10 | 9 | 12 | |
婦人科腫瘍 | 3 | 9 | 3 | |
泌尿器科腫瘍 | 24 | 30 | 39 | |
造血器リンパ系 | 3 | 6 | 4 | |
皮膚・骨・軟部 | 2 | 1 | 1 | |
その他悪性腫瘍 | 2 | 4 | 7 | |
良性疾患 | 0 | 0 | 0 | |
再照射件数 | 9 | 14 | 18 | |
合計 | 193 | 204 | 248 | |
定位放射線(脳)照射件数 | 17 | 16 | 25 | |
定位放射線(肺)照射件数 | 5 | 6 | 7 |
主な医療機器
放射線治療関係
- 直線加速器(リニアック):Clinac-iX(Varian)、4/10MV5mm・1cm幅MLC(60対120枚)
- 定位放射線照射システム:m3(BrainLAB)、3mm- microMLC
- 赤外線位置確認システム:ExacTRAC(BrainLAB)
- 治療計画装置:Eclipse(Varian)、iPlan(BrainLAB)
- フィルム濃度読取装置:D-D system(R-TECH)
- 水ファントム:Blue Phantom(Scanditoronix Wellhofer)
- QA検証ツール:MapCHECK(Sunnuclear)
画像診断関係
- CT:Aquilion CXL(Toshiba)64列multislice、Aquilion one(Toshiba)320列multislice
- MRI:MAGNETOM Aera(SIEMENS)1.5Tesla、Signa HDxt(GE)1.5Tesla
- ガンマカメラ:Prism3000(Picker)3検出器型、Prism Irix(Phillips)3検出器型
- 血管撮影:Allura clarity FD20/15(Phillips)頭部/腹部系、Alllura Xper FD10/10 Bi-plane(Phillips)循環器系