整形外科
概要・方針
整形外科は運動器の疾患や外傷を扱う科です。
運動器とは体の支柱(脊柱)と手足(四肢)であり、それらは主に骨・関節とそれらを動かす神経・筋肉からなっています。具体的には、骨・関節の炎症(関節炎、骨髄炎、関節リウマチ)、外傷(骨折、脱臼、捻挫、腱断裂)、脊髄・末梢神経の麻痺性疾患および外傷、先天性疾患(先天性股関節脱臼、内反足、斜頚)、骨腫瘍などです。
当院の整形外科は、昭和38年に開設され、以後知多半島の中核病院として診療に当たってきました。救急は24時間のオンコール体制をしき、各種の外傷などに対応でき、緊急手術を随時行っています。 また、外来患者さんの脊椎・脊髄や骨・関節の慢性疾患の予定手術も数多く行われています。 なお、悪性骨腫瘍や特殊な先天性疾患などは大学病院などと連携をとり、専門医に紹介させていただいています。
当科では高度な先進医療に取り組み、説明と同意に基づいて、安心で安全な治療を提供することに努めています。
運動器とは体の支柱(脊柱)と手足(四肢)であり、それらは主に骨・関節とそれらを動かす神経・筋肉からなっています。具体的には、骨・関節の炎症(関節炎、骨髄炎、関節リウマチ)、外傷(骨折、脱臼、捻挫、腱断裂)、脊髄・末梢神経の麻痺性疾患および外傷、先天性疾患(先天性股関節脱臼、内反足、斜頚)、骨腫瘍などです。
当院の整形外科は、昭和38年に開設され、以後知多半島の中核病院として診療に当たってきました。救急は24時間のオンコール体制をしき、各種の外傷などに対応でき、緊急手術を随時行っています。 また、外来患者さんの脊椎・脊髄や骨・関節の慢性疾患の予定手術も数多く行われています。 なお、悪性骨腫瘍や特殊な先天性疾患などは大学病院などと連携をとり、専門医に紹介させていただいています。
当科では高度な先進医療に取り組み、説明と同意に基づいて、安心で安全な治療を提供することに努めています。
診療内容と特色
治療対象としては四肢の外傷(骨折、脱臼、捻挫)が多く、上腕骨、前腕骨、大腿骨、脛骨などの骨折や骨粗鬆症に基づく高齢者の大腿骨近位部骨折の方が多く受診されます。
中でも大腿骨近位部骨折は患者さんも非常に多く、お年寄りが寝たきりになる原因ともなるため、早期の手術とその後のリハビリテーションが重要であり、地域のリハビリ施設などと連携して、切れ目のない地域完結型医療を行っています。
脊椎疾患では、腰部脊柱管狭窄症(腰部の神経が圧迫され腰痛や下肢痛のため歩行困難となる疾患)や腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症(頸部の脊髄が圧迫され手足の麻痺を生じる疾患)の治療が多く、高齢者の脊椎圧迫骨折も多く来院されます。
関節疾患としては、変形性股関節症や変形性膝関節症の患者さんが多く、症状が高度な場合、人工関節が行われます。
毎週月曜日には、名古屋大学の手の外科の専門医が外来診療、手術を行っています。
中でも大腿骨近位部骨折は患者さんも非常に多く、お年寄りが寝たきりになる原因ともなるため、早期の手術とその後のリハビリテーションが重要であり、地域のリハビリ施設などと連携して、切れ目のない地域完結型医療を行っています。
脊椎疾患では、腰部脊柱管狭窄症(腰部の神経が圧迫され腰痛や下肢痛のため歩行困難となる疾患)や腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症(頸部の脊髄が圧迫され手足の麻痺を生じる疾患)の治療が多く、高齢者の脊椎圧迫骨折も多く来院されます。
関節疾患としては、変形性股関節症や変形性膝関節症の患者さんが多く、症状が高度な場合、人工関節が行われます。
毎週月曜日には、名古屋大学の手の外科の専門医が外来診療、手術を行っています。
大腿骨頚部骨折、脊椎手術翌日歩行
高齢者人口の増加によって、大腿骨近位部骨折(股関節の付け根の骨折)の頻度は増加しています。高齢者では、臥床日数が増えるに従い、急速に認知症、下肢筋力低下、褥瘡、肺炎などの各種の合併症が増加し、術後の歩行能力再獲得の可能性が低下します。そのため、当科では可能な限り受傷後早期に手術を行い、リハビリテーションを開始して、出来る限り臥床による合併症を減らし、歩行能力の再獲得をはかっています。特に、安定した固定が得られる骨折例や人工骨頭手術例では手術翌日から歩行訓練を開始しています。
全身麻酔下に行われる脊椎手術の殆どの症例も翌日から歩行を開始し、出来るだけ短期間の入院ですむようにしています。また、平成18年度に手術用ナビゲーションシステムが導入され、より正確で安全な脊椎固定術が行えるようになっています。
全身麻酔下に行われる脊椎手術の殆どの症例も翌日から歩行を開始し、出来るだけ短期間の入院ですむようにしています。また、平成18年度に手術用ナビゲーションシステムが導入され、より正確で安全な脊椎固定術が行えるようになっています。
脊椎低侵襲手術
脊椎の手術は全身麻酔で行われ、危険で大きな手術という印象をお持ちの方も多いと思われますが、手術用顕微鏡を用いることによって、切開や筋肉の剥離、骨の切除などを小さくして、出来るだけ低侵襲(体への負担が少ない)で、より安全な手術を心がけています。これにより殆どの患者様は翌日から歩行され、早期の退院が可能となっています。
人工関節手術
当科では関節リウマチや変形性関節症の患者様も多く、症状が高度な患者さんには人工関節手術(人工股関節、人工膝関節)が積極的に行われ、良好な手術成績が得られています。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門医・認定医・指導医 | 医師資格取得年 |
統括部長 | 宮坂 和良 |
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平成4年 |
部長 | 若林 正和 |
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平成21年 |
部長 | 春田 真利 |
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平成22年 |
医長 | 髙橋 亮哉 |
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平成27年 |
医長 | 岩田 愛斗 |
|
平成29年 |
医師 | 内藤 健太 | 平成30年 | |
医師 | 森崎 栄紀 | 平成30年 | |
医師 | 成田 稔 | 令和4年 | |
非常勤医師 | 石田 義博 |
|
昭和56年 |
診療実績
令和4年度 | 令和5年度 | |
脊椎・脊髄疾患手術 | 179 | 213 |
人工関節手術(股関節) | 49 | 61 |
人工関節手術(膝関節) | 53 | 46 |
上肢骨折手術 | 193 | 263 |
下肢骨折手術(大腿骨近位部骨接合術) | 281 | 306 |
下肢骨折手術(大腿骨人工骨頭手術) | 110 | 95 |
下肢骨折手術(その他下肢骨折手術) | 102 | 98 |
手の外科手術(骨折以外) | 71 | 73 |
関節鏡手術(膝) | 10 | 7 |
関節鏡手術(肩・その他) | 6 | 5 |