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消化器内科


診療制限についてお知らせとお願い

平成31年1月4日(金曜日)より、消化器内科初診(新患)は
①他医療機関からの病診予約のある患者さん
②診療情報提供書(紹介状)をお持ちの患者さん
③検診の精密検査依頼書を持参されている方

のみ診察をさせていただきます。
①~③に該当しない患者さんは、かかりつけ医、開業医の先生方のところへ受診・相談していただきますようお願い申し上げます。

消化器内科医師の減少等に伴い、ご予約のある患者さんの診察時間の遅れや、ご 予約のない患者さんの待ち時間が4時間以上かかるなど、患者サービスの低下及び 診療に支障を来している現状から、上記の診療制限をさせていただきます。
患者さん及び地域の皆さんには大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解ご協力 の程何卒お願い申し上げます。


概要・方針

消化器内科は食道・胃・十二指腸・小腸・大腸といった消化管のみならず、胆管・胆嚢、膵臓、肝臓などの腹部臓器の病気を診断し治療を行う診療科です。
知多半島医療圏の中核病院として、半田市以外の患者さんも多く、また、開業医の先生方とも連携しながら日々診療を行っています。
消化器内科は患者さんに対して侵襲的な検査や治療を行うことが多く、患者さんや御家族に十分な説明を行い、ガイドラインに基づいた医療を提供することを心掛けています。

診療内容と特色

当院の消化器内科は消化器疾患全般にわたり診断・治療を行っています。

消化管

消化管では、食道癌・胃癌・大腸癌の早期発見・内視鏡治療を積極的に行っています。
胃癌では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心に安全かつ正確な治療を心掛けています。内視鏡治療や外科治療が困難な患者さんには、抗癌剤治療を行っています。
食道癌ではESDを行っています。内視鏡治療や外科治療が困難な患者さんには、放射線・抗癌剤療法を第一選択としています。また狭窄に対して食道ステント留置術なども行っています。
大腸癌や、大腸ポリープの内視鏡切除術も数多く行っています。早期大腸癌にはESDを行っています。進行した大腸癌患者さんには腸閉塞状態の患者さんが多く、ステント留置後、外科的手術または抗癌剤治療を行っています。
肝硬変患者さんに見られる食道静脈瘤破裂に対しては内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)や内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)を行っています。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の出血に対しては、内視鏡的止血術としてクリップ・薬剤の局注・アルゴンプラズマ凝固療法(APC)などを用いて行っています。内視鏡治療で出血のコントロールが出来ない患者さんは血管造影検査を行い出血している血管をコイルで詰める場合もあります。年間1~2例の患者さんは内科的な治療が困難で外科に手術を依頼しています。さらにピロリ菌陽性の患者さんではピロリ菌の除菌治療を行っています。
炎症性腸疾患では、潰瘍性大腸炎に対して血球成分除去療法を、潰瘍性大腸炎、クローン病に対してモノクローナル抗体製剤投与などを行っています。
平成20年1月より小腸カプセル内視鏡を、平成28年3月より大腸カプセル内視鏡を導入し、原因不明の消化管出血の診断を行っています。

胆管・胆嚢、膵臓

胆管・胆嚢、膵臓では、超音波内視鏡検査(EUS)・内視鏡的逆向性胆管膵管造影検査(ERCP)を用いた胆管癌・胆嚢癌・膵癌の画像診断を行い、外科治療が困難な患者さんには、ジェムザールや経口抗癌剤(TS-1)を第一選択とした抗癌剤治療を行っています。閉塞性黄疸に対する内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD)や経皮的胆道ドレナージ(PTCD・PTGBD)も行っています。総胆管結石では、内視鏡的に十二指腸乳頭を切開(EST)あるいはEPLBDを施行し、砕石術を行っています。

肝臓

肝臓では、C型慢性肝炎に対する核酸アナログ製剤投与やペグインターフェロン投与を、B型慢性肝炎及びB型肝硬変に対する抗経口薬による治療を行っています。肝臓癌に対しては、ダイナミックCT検査・造影超音波検査や腹部血管造影CT検査で診断し、経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)・経皮的エタノール注入療法(PEIT)を行っています。また、血管造影室でX-perガイド下にRFAを行っています。手術適応やRFAの適応外病変には、C-TACE、またはバルーンを使用したB-TACE、マイクロスフェアを用いたDEB-TACEを行っています。TACE適応外には、分子標的治療を行っています。
内視鏡では治療適応がない胃食道静脈瘤に対して逆行性バルーン閉塞下胃食道静脈瘤塞栓術(BRTO)も行っています。

その他

食道や胃の粘膜下腫瘍の診断、縦隔リンパ節や縦隔腫瘍及び一部特殊な肺癌の診断、膵臓の腫瘤形成性膵炎・自己免疫性膵炎・膵癌の鑑別診断などを目的に超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)を行っています。またドレナージ目的にInterventional EVSも行っています。
以上は代表的な疾患の紹介ですが、あらゆる消化器疾患に対応しています。
消化管出血(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・食道静脈瘤など)に対する内視鏡的止血術や閉塞性黄疸・胆管炎・胆嚢炎に対する胆道ドレナージ(ERCP・ERBD・PTCD・PTGBDなど)、肝臓癌破裂による腹腔内出血に対するTACEなどは24時間体制で行っています。
内視鏡検査では、苦痛の少ない鎮静剤を用いた検査を全例ではありませんが行っています。
回復経過観察室(リカバリールーム)も外来診療棟にあり、通院で鎮静剤を使用し検査した場合に、覚醒・検査後の安全が確認できるまで安心してお休み頂けます。
内視鏡の洗浄は洗浄履歴が記録される機能を有した洗浄機を導入し、全例洗浄履歴管理を行っています。また、内視鏡処置具(生検鉗子・スネア・局注針・ガイドワイヤーなど)は使い捨て(ディスポーザブル)のものを使用し、医療安全・感染対策を徹底しています。

スタッフ紹介

役職 氏名 専門医・認定医・指導医 医師資格取得年
副院長 大塚 泰郎
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本カプセル内視鏡学会指導医
  • 名古屋大学臨床講師
  • 臨床研修指導医
  • 医学博士
  • 難病指定医
平成6年
統括部長 杉本 啓之
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本内科学会指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 医学博士
  • 日本胆道学会認定指導医
  • 臨床研修指導医
  • 難病指定医
平成16年
部長 林 幹人
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 医学博士
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 難病指定医
平成16年
部長 浅井 裕充
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本内科学会指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本がん治療認定医
  • 難病指定医
平成18年
医長 安藤 祐資
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 医学博士
  • 難病指定医
    平成20年
    医師 野浪 大介 平成25年
    医師 熊澤 佑介
    • 日本内科学会認定内科医
    平成25年
    医師 小池 剛 平成28年
    さらに名古屋大学医学部附属病院消化器内科医師、藤田保健衛生大学病院消化器内科医師が非常勤医師として検査を担当しています。

    診療実績

    消化器内科は多くの外来患者さんが来院されるのみならず、入院患者さんも常に40~50名ほどいらっしゃり、検査・治療を多数行っています。
    平成29年度 平成30年度
    上部消化管内視鏡検査 3,145 3,190
    止血術 90 115
    内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 52 53
    内視鏡的粘膜切除術(EMR)/ポリペクトミー 16 7
    内視鏡的静脈結紮術(EVL) 16 16
    食道静脈瘤硬化療法(EIS) 17 21
    APC焼却術 7 7
    胃瘻造設術・交換術 78 69
    消化管ステント挿入(ステント・イレウス管) 17 35
    バルーン拡張術 11 8
    異物除去術 19 29
    下部消化管内視鏡 2,167 2,086
    ポリペクトミー 489 647
    内視鏡的粘膜切除術(EMR) 312 287
    内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 20 12
    止血術 30 34
    消化管ステント挿入 25 18
    軸捻転解除 10 27
    小腸カプセル内視鏡 16 15
    胆膵超音波内視鏡 139 149
    超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA) 17 12
    内視鏡的胆道膵管(ERCP) 339 385
    胆道ドレナージ術(ERBD/ENBD) 149 139
    乳頭括約筋切開術(EST)(+砕石術) 146 102
    逆行性胆道膵管造影(ERPD) 8 2
    胆管メタリックステント挿入 15 24
    腹部血管撮影検査 57 337
    動脈塞栓術(TACE) 33 41
    造影検査のみ 4 6
    脾動脈塞栓術(PSE) 3 4
    胃静脈瘤の治療(BRTO、PTO) 2 7
    デンバーシャント造設術 2 0
    腹部造影超音波検査 145 58
    ラジオ波焼却術 22 29
    造影超音波検査 123 157

    主な医療機器

    ハイビジョン(上部・下部)消化管内視鏡、拡大内視鏡(上部・下部)、ウォータージェット機能付き上部消化管内視鏡、経鼻内視鏡、NBI特殊光観察装置、小腸カプセル内視鏡、大腸カプセル内視鏡、硬度可変式下部消化管内視鏡、超音波内視鏡、十二指腸内視鏡、高周波発生装置(ICC200・VIO300D)、造影超音波診断装置、炭酸ガス送気装置、洗浄履歴管理機能付内視鏡洗浄機、内視鏡ファイリングシステムなど診療に必要な医療機器が導入されています。

    消化器内科でよく行う内視鏡検査について

    通常内視鏡検査

    消化管の内側(粘膜)を観察します。消化管癌(食道癌・胃癌・大腸癌など)は粘膜から発生しますので、診断に非常に有用です。良性の病気(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・虚血性大腸炎など)もほとんどが粘膜に変化が生じるので、診断に非常に有用です。粘膜の一部を採取(生検といいます)して顕微鏡で調べ、病理組織診断を行うことが可能です。
    当院では上部・下部共にハイビジョン消化管内視鏡での検査を行っています。
    経鼻内視鏡も用いて検査を行うこともあります。

    拡大内視鏡検査

    通常の内視鏡より光学的に拡大倍率(最大で80倍)をあげ、粘膜表面の構造を詳細に観察することができます。

    拡大内視鏡検査

    狭帯域光強調画像検査(NBI)

    粘膜表面近くの微細な血管の性状を観察することができます。
    粘膜の色の元となっている色は血液中のヘモグロビンです。通常光とは異なりヘモグロビンに吸収される415nmと540nmの光を粘膜に当てると血管が強調されて描出できます。
    通常光では赤いパプリカ(左)と黄色いパプリカ(右)は当然赤色と黄色に見えますが、狭帯域光強調画像では赤色が黒くなり黄色は赤く見えます。

    狭帯域光強調画像検査(NBI)

    (左)実際の写真、(中)通常光内視鏡像、(右)狭帯域光強調画像

    狭帯域光強調画像検査(NBI)

    血管が黒く描出され認識し易くなります。

    拡大内視鏡を用いて狭帯域光強調画像検査を行うことにより、粘膜の構造や血管の性状が細かく観察することが可能となります。
    癌の診断・表面の広がりや癌と正常粘膜の境界が、通常の内視鏡検査に比べ診断し易く、内視鏡治療を行う際に必須の検査となってきています。

    小腸カプセル内視鏡

    小腸カプセル内視鏡

    (左)小腸の潰瘍瘢痕、(右)小腸ポリープ

    カプセル内視鏡は、大きさが直径11mm、長径26mmで、内部にLED光源・カメラ・送信回路・電池など組み込まれ、毎秒2枚の画像を8時間(5万7600枚)にわたり撮影送信します。送信された画像は腹部に貼り付けた電極パッドで受信しハードディスクデータレコーダーに保存されます。その間は日常生活を送ることが可能です。平成19年10月1日より保険適応となりましたが、保険での検査には制限があります。上部及び下部消化管の検査(内視鏡検査)をしても原因不明の消化管出血を伴う小腸疾患の診断に限られています。また、消化管に閉塞や狭窄が存在または疑われる場合や、心臓にペースメーカーや除細動器を埋め込まれている場合は検査を受けることが出来ません。

    超音波内視鏡検査(EUS)

    内視鏡検査は消化管の内側(粘膜)を観察する検査ですが、消化管癌の壁深達度(垂直方向への広がり・進み具合)や、粘膜下腫瘍(SMT)の診断を行います。
    また消化管に隣接した臓器を観察することも可能ですので胆嚢(胆石・胆嚢ポリープ)・総胆管(総胆管結石・胆管癌)・膵臓(膵臓癌・膵管内乳頭粘液性腫瘍・慢性膵炎・自己免疫性膵炎)やリンパ節の診断にも用います。

    早期胃癌

    早期胃癌

    粘膜下腫瘍

    粘膜下腫瘍

    超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)

    超音波内視鏡下に穿刺針を病変に刺し組織を得ることも出来るようになりました。

    超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)

    内視鏡的逆行性胆道膵管造影検査(ERCP)

    胆道癌(胆管癌・胆嚢癌)や膵臓癌の診断、胆石・総胆管結石などの診断などを行います。

    内視鏡的逆行性胆道膵管造影検査(ERCP)


    消化器内科でよく行う内視鏡治療について

    内視鏡的止血術

    出血性胃潰瘍・出血性十二指腸潰瘍などに対し内視鏡処置具を用いて出血を止める処置です。局注針を潰瘍部に刺して止血剤を注入したり、露出した血管にクリップをかけて止血します。

    内視鏡的止血術

    内視鏡的ポリープ切除術(Polypectomy)

    大腸ポリープの治療として最も多く行われています。
    スネアといわれる処置具を用いてポリープの根元を絞扼して高周波電流で切除します。

    内視鏡的ポリープ切除術(Polypectomy)

    内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR)

    扁平なポリープを切除するために生理食塩水などを粘膜下層に局注針を刺して注入し、ポリープ全体を持ち上げてスネアで絞扼して高周波電流で切除します。

    内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR)

    内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection:ESD)

    従来の内視鏡治療はスネアと呼ばれる金属製の輪を病変にかけて高周波電流で焼切るポリペクトミーと内視鏡的粘膜切除術が主流でした。これらの方法では2cm程度の病変までが一括切除の限界でした。内視鏡的粘膜下層剥離術では手技的には大きさの制限はなく、当院でも最大径で9cm大の病変を切除可能でした。
    ヒアルロン酸などの液体を粘膜下層に局注し病変の周囲を特殊な処置具を用いて切開し、さらに粘膜下層を剥離して切除します。

    内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection:ESD)

    内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)・内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)

    肝硬変に伴い食道や胃に静脈瘤が生じることがあり、時として破裂し吐血します。
    肝機能により硬化療法や結紮術を使い分けたり併用したりします。

    内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)・内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)

    (左)内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)、(右)内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)

    内視鏡的逆行性胆道ドレナージ術(ERBD)

    胆道癌・膵臓癌や総胆管結石などで総胆管が狭窄し閉塞性黄疸や胆管炎となっている場合に一時的に総胆管に細いチューブを挿入し胆汁の流れを改善し黄疸や炎症を良くします。

    内視鏡的逆行性胆道ドレナージ術(ERBD)

    内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST)と砕石術

    総胆管結石などを内視鏡的に採石する際に、十二指腸乳頭の括約筋を内視鏡的に高周波電流で切開し出口を大きくして結石を取り出しやすくします。

    内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST)と砕石術

    内視鏡的胃瘻造設術(PEG)

    脳血管障害(脳梗塞・脳出血)などにより嚥下機能が低下し経口摂取が困難になった場合、栄養を摂取する一つの手段として胃瘻があります。腹壁から胃にチューブを挿入して栄養を入れます。胃に経管栄養剤が入るため最も生理的な栄養摂取の方法です。
    当院ではバンパー・ボタン式の太いサイズ(イディアルボタン2.4Fr)を使用しています。
    半固形栄養剤の投与や水に溶けにくい薬剤の投与などで詰まりにくく長期間(4~6カ月)交換しなくてすみます。

    内視鏡的胃瘻造設術(PEG)