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救命救急センター


救命救急センター

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救命救急センターの方針とお願い

当院では重症患者さんを優先して診療を行います。そのため、非常に長い待ち時間が生じてしまうこともありますので、予めご了承ください。生命に関わる患者さんの多い救急外来の特殊性をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。

重症患者さんを優先に診察します

緊急性があると医師又は看護師が判断した場合は、受付順にかかわらず先に診察をいたします。重症患者さんの処置で時間を要する場合は、かなりお待ちいただくことがあります。

当直医による診察です

当直体制のため、まず当直医が診察します。検査も必要に応じて緊急に可能なものに限らせていただきます。

入院の要否は、医師の判断によります

入院は医師の判断により決めさせていただきます。満床の時は、他院へ紹介させていただくこともあります。

再度、各科の外来受診をしていただきます

救急外来は、当直医による診察のため、原則として次の診察日に各専門外来を受診していただきます。したがって、投薬期間は次の診察日までとなります。また、救急外来では診断書の発行はできません。

円滑な診察のために

救急医療を円滑に行うため、下記に該当する患者さんの診察をお断りする場合がございます。
  • 暴力行為をする方(警察に通報します)
  • 大声を出す等他の患者さんが不快に感じる行為をする方
  • その他、診察に支障をきたす行為をする方



概要

救命救急センターは“あなたの命を救うために”昼夜を問わず献身しています。

従来、半田市立半田病院は地域の中核病院として、疾病の種類や程度にかかわらず、多くの救急患者を受け入れてきましたが、平成17年に知多半島唯一の救命救急センターに認可されたのを機に、人的、設備的にさらなる充実を図り、地域救急医療に貢献すべく努力しています。救命救急センターは重症傷病者の看護と治療にあたる救急医療の最後の砦としての任務を負う施設ですが、周辺に2次医療施設が少ない関係上、半田病院では軽症から重症までの患者を、24時間、365日、周辺医療機関と連携しながら受け入れています。

日本の救急医療体制の整備は諸外国に遅れること10数年、昭和38年の消防法の一部改正による救急搬送業務の義務付けと、昭和39年の救急告知病院の制定に始まります。昭和39年は東海道新幹線が開業し、東京オリンピックが開催された年です。日本は高度経済成長へと突き進み、世間は高景気に沸き、自家用車の所有が飛躍的に増加した時代でした。それに比例して、交通事故が多発するようになり、交通事故による重傷外傷の増加とともに、今も起こっている患者の“たらい回し”現象が多発するようになりました。その原因は当時、救急医療を担っていたのが私的医療機関であり、人材不足や複数科に及ぶ外傷に対応できないことにありました。病院間を転々としているうちに死亡する患者が続出し、社会問題化したのもこの頃でした。この“たらい回し”現象を解消するために、当時の厚生省は昭和52年に救急医療体制を見直し、最重症患者の治療を担う救命救急センターの整備を開始しました。これにより、“たらい回し”現象は一応終焉しましたが、近年、新たな“たらい回し”現象が発生し、その対応が急がれています。

新たな“たらい回し”現象は医療側での医師不足と診療科制限、患者側での“コンビニ受診”に起因します(コンビニ受診とは「平日休めない」や「日中は用事がある」、「明日仕事があるから」等の理由で、本来重症者の受け入れを対象とする救急外来を、夜間や休日など時間外に受診をする行為を示す)。このような受診者が増えることにより、重症患者への対応が困難となったり、入院患者の急変への対応が遅れたり、医師が休養をとれず、翌日以降の診療に支障をきたすようになったりします。ついには、医師が疲れ果て救急医療現場を去る医療崩壊の原因にもなっています。

半田病院でも、医師、看護師の人員数はきわめて厳しい状況下にはありますが、“救急患者は断らない”を建前としています。平成23年度の救急患者総数は25,806名であり、うち、ベッドが満床などで受け入れられなかった患者数は11名で、その患者拒否率の低さは全国的にもトップレベルにあります。

半田病院の救急医療に対する関わりは単に「救急患者の治療」に止まらず、「病院前救護」、「災害救急医療」などにも関与しています。通常、救急車には救急救命士と一般隊員計3名が乗車しています。救急救命士は国家資格認定試験を経てその業務に就いており、種々の医療行為を行うことが許されておりますが、それを行うには必ず医師の同意が必要です。すなわち、救急救命士が行う医療行為は医師の監督下(メディカルコントロール:MC)にあり、そのMCを救命救急センター医師が行っています。さらに、救急救命士や一般隊員の病院実習、症例検討会などにて救急隊員の資質向上を図っています。すなわち、半田病院は病院前救護にon line、off lineにて関わっています。

医師の病院前救護への直接的な関わりとしては「ドクターカー」、「ドクターヘリ」がありますが、本院では救命救急センター発足当初よりドクターカー体制を構築し、消防署との協力のもと、救急現場に医師が積極的に出向き、現場で、あるいは、救急車内でいち早く重症者の治療を行っております。

災害救急医療に関しては定期的な訓練を通して、災害医療に対応できる人材育成と災害医療システムの構築、備品整備などに努めています。

以上、半田病院救命救急センターは地域ニーズに答えるための質の高い救急医療を目指し、頑張っていく所存ですので、今後とも、ご支援とご理解のほど宜しくお願いします。

スタッフ紹介

役職 氏名 専門医・認定医・指導医 医師資格取得年
医務局長 太平 周作
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • ACS認定外科医
  • 日本腹部救急医学会認定医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本がん治療認定医
  • 麻酔標榜医
  • 日本ACS学会評議員
  • 東海外科学会評議員
  • 死体解剖資格
  • ICLSディレクター
  • JATECインストラクター
  • JPTEC世話人
  • 名古屋大学医学部臨床准教授
  • 臨床研修指導医
  • 統括DMAT
  • 内痔核硬化療法ALTA
  • 厚生労働省緩和ケア研修修了医
平成6年
部長 石田 陽祐
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本外科学会専門医
  • 日本腹部救急医学会認定医
  • ICLSディレクター
  • ICD(インフェクションコントロールドクター)
  • 臨床研修指導医
  • 内痔核硬化療法ALTA
  • 厚生労働省緩和ケア研修修了医
平成23年
医長 秋山 荘二郎
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本外科学会専門医
  • ICLSディレクター
  • 日本DMAT
  • 内痔核硬化療法ALTA
  • 厚生労働省緩和ケア研修修了医
平成25年
医師 浅井 雄介
  • 厚生労働省緩和ケア研修修了医
平成27年

救急医療体制

わが国の救急医療体制は、「休日夜間救患センター」や「在宅当番医制」による第1次救急医療体制を中心として、「病院群輪番制方式」等による第2次救急医療体制、さらに、各地域での最終的な救急医療の受入れ機関となる「救命救急センター」による第3次救急医療体制から構築されています。

第1次救急医療

傷病の初期及び急性期症状の医療を担当

第2次救急医療

第1次救急医療機関の後方病院として、入院又は緊急手術を要する患者を担当

第3次救急医療

第2次救急医療機関の後方病院として、脳卒中など重篤救急患者を担当