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生化学検査担当


血液や尿など液体成分に存在するタンパク質、酵素、ホルモン、電解質や血糖などの濃度を測定します。

測定機器

当検査室ではメイン測定器としてLABOSPECT008を使用しています。平成24年1月から導入しています。従来機に比べ、検体処理速度が大幅にアップしました。
主な測定項目はタンパク質、脂質、肝酵素などです

生化学測定機器

LABOSPECT008の小型版のLABOSPECT 006は24時間稼動させており、救急救命センターや夜間病棟からの至急検体の測定に使用しています。

生化学測定機器②

HIVやHCV感染症・腫瘍マーカーの測定用機械にARCHITECTを2台設置しています。2台設置することにより機会トラブル等発生したときにも検査が遅れることなく対応できます。

感染症項目測定機器

測定項目

総タンパク質
血液中に含まれるさまざまな種類の蛋白質の総量値です。主に、アルブミン・免疫グロブリンが含まれます。

アルブミン
蛋白質の中で最も多く含まれます。肝臓の異常,悪性腫瘍や感染症などの炎症、栄養不足などで減少します。

AST・ALT
ASTやALTは、炎症などによって体の細胞が壊れると血中に流出するため、増え方で障害の程度がわかります。ASTは、肝臓だけでなく筋肉・赤血球にも含まれ、ALTは主に肝臓に含まれている酵素です。

LDH
体内の多くの細胞に存在する酵素で細胞が壊れると血中に流出し、壊れる細胞が多いほど上昇します。

γ(ガンマ)-GTP
胆汁の流れ(肝~胆道~腸)に障害を生じると増加します。また、アルコール多飲により増加します。

ALP
肝臓、胆道、骨、胎盤、小腸にある酵素で、これらの障害により上昇します。

総ビリルビン・直接ビリルビン・間接ビリルビン
黄疸(おうだん)の程度を測定します。肝臓や胆道に異常があると増加します。赤血球が壊れて出てきたヘモグロビンが変化してできるものが間接ビリルビンで、それが肝臓で処理され直接ビリルビンに変化します。

アミラーゼ
膵臓や唾液腺で作られる酵素です。
主として膵臓の炎症、膵管の異常など、膵疾患の診断に重要です。

尿素窒素・クレアチニン
尿素窒素・クレアチニンなどは体で使われた物質の老廃物で、普段は腎臓からろ過され尿に排泄されます。これらは腎臓機能の評価に用いられ、腎臓機能が悪化し尿中に排泄されなくなると血液中の濃度が上昇します。

CK(クレアチンキナーゼ)
心筋や骨格筋に含まれる酵素で、心筋梗塞や筋肉に障害があると上昇します。

総コレステロール
細胞膜の構成やホルモン生成に不可欠ですが、過多は動脈硬化や心筋梗塞など危険因子です。

中性脂肪
血液中の脂肪の一種で、基準範囲を超えると動脈硬化や心臓病、脳卒中のリスクが高まることが知られています。

HDLコレステロール
いわゆる「善玉コレステロール」で、血管の壁などに余分に蓄積されたコレステロールを回収する働きがあります。

LDLコレステロール
いわゆる「悪玉コレステロール」で、動脈硬化症の原因となります。

尿酸
核酸構成成分のプリン体が分解されてできた老廃物です。痛風や腎臓病、生活習慣病などの検査のため測定します。

ナトリウム
主に食塩の形で摂取され、浸透圧の調節などをしている電解質です。体液水分量の平衡状態を推測できます。

カリウム
神経の興奮や体や心臓の筋肉の働きを助け、生命活動の維持調節に重要な電解質です。

カルシウム・リン
カルシウムとリンは密接な関連があり、骨ミネラルの重要な構成成分です。代謝異常で値が変化します。

鉄(血清鉄)
血液中に含まれる鉄です。鉄欠乏性貧血や出血および感染症などで減少し、頻回な輸血などで鉄過剰となります。

CRP
急性炎症あるいは組織崩壊性病変で増加する蛋白の一つです。炎症性病巣の存在や病変の活動性、障害程度を鋭敏に反映する代表的な炎症マーカーです。病気を特定することはできません。